ことわざ一覧
ことわざ よみ 意味
愛出ずる者は愛返り、福往く者は福来たる あいいずるものはあいかえり、ふくいくものはふくきたる 人を愛する者は人からも愛されるし、人に対して善行を施す者には幸福が返ってくるということ。
愛多ければ憎しみ至る あいおおければにくしみいたる 特別に可愛がられる事が多ければ、その一方で必ず人から憎まれるようになる。
挨拶は時の氏神 あいさつはときのうじがみ けんかや口論の仲裁をしてくれる人は、ありがたい氏神のようなものだから、その調停に従うのが良いということ。
愛してもその悪を知り、憎みてもその善を知る あいしてもそのあくをしり、にくみてもそのぜんをしる 心を広くもち、愛している人でも、その人の欠点を見極め、憎んでいる人でも、その人の長所を認めることが重要だということ。
開いた口へ牡丹餅 あいたくちへぼたもち 開いた口に、向こうからおいしい牡丹餅が入ってくるように、思いがけない幸運が舞い込んでくることのたとえ。
愛は小出しにせよ あいはこだしにせよ 激しい愛は長続きしないから、少しずつ長く愛しなさいということ。
敢えて主とならずして客となる あえてしゅとならずしてきゃくとなる 自分から進んで行動するのではなく、いつも控えめでいること。
敢えて天下の先とならず あえててんかのさきとならず 何事も先頭に立つようなことはせず、謙虚な態度をとることが重要だということ。
仰いで天に愧じず あおいでてんにはじず 心に少しもやましいところがない。潔白であるということ。
商い三年 あきないさんねん 商売というものは、利益を上げるまでには三年かかる。三年は辛抱せよということ。
商いは牛の涎 あきないはうしのよだれ 商売は、気長く辛抱することが大事であるということ。
商いは数でこなせ あきないはかずでこなせ 商売は薄利多売だということ。利益を少なくして、たくさん売るのが商売のこつだということ。
商いは門々 あきないはかどかど 商売を成功させるには、客それぞれに適した商品を売るのがこつだということ。
商いは吉相 あきないはきっそう 商売は愛想よく客に接することが大切だということ。また、商売は縁起をかつぐものだという意味。
秋茄子嫁に食わすな あきなすびよめにくわすな 秋茄子は嫁に食わすなとは、おいしい秋のなすは、もったいないから嫁には食べさせるなという姑の嫁いびりの言葉。また、反対に、なすは体を冷やす、あるいは種が少ないので子供ができないといけないから、嫁には食べさせるなという嫁を大切に思う言葉。
商人は矢の下くぐれ あきんどはやのしたくぐれ 大きな利益を得るには、思い切った商売をすることも必要だということ。
悪妻は百年の不作 あくさいはひゃくねんのふさく 妻選びは慎重にせよという意。
悪事千里を走る あくじせんりをはしる 悪い行いや悪い評判はすぐに世間に知れ渡るということ。
悪事身にとまる あくじみにとまる 自分の犯した悪事は、自分に戻ってくる。
悪銭身に付かず あくせんみにつかず 盗みや賭け事など不当な方法で得たお金は、浪費してすぐになくなってしまうということ。
悪に強きは善にも強し あくにつよきはぜんにもつよし 大きな悪事を働くほどの者は、改心すれば大きな善事もできるものだということ。
悪友の笑顔より、善友の怒り顔 あくゆうのえがおより、ぜんゆうのおこりがお 悪い友はご機嫌取りに笑顔を浮かべ、耳に快いことばをささやくが、いい気になっていると、やがて災難がやってくる。良い友は、悪いところを戒め怒ることがあるので、不愉快に思うかもしれないが、結局はそれが益になる。そのような友こそ大事にすべきであるということ。
顎振り三年 あごふりさんねん 簡単そうに見えることでも実際はたいへんな苦労があることのたとえ。
浅い川も深く渡れ あさいかわもふかくわたれ 浅い川も深い川と同じように、用心して渡れということ。
薊の花も一盛り あざみのはなもひとさかり 醜い女性でも、年頃になればそれなりに美しくなり、魅力がでるものであるということ。
朝に紅顔あって夕べに白骨となる あしたにこうがんあってゆうべにはっこつとなる この世は無常で、人の生死は予測できないことをいう。
朝に道を聞けば夕べに死すとも可なり あしたにみちをきけばゆうべにしすともかなり 朝に人としての道を悟ることができれば、その晩に死んでも悔いはないということ。
明日は明日の風が吹く あしたはあしたのかぜがふく くよくよするな、なるようになるということ。
足の跡はつかぬが筆の跡は残る あしのあとはつかぬがふでのあとはのこる 文字で残すことは慎重にする必要があるということ。
明日ありと思う心の仇桜 あすありとおもうこころのあだざくら 世の中や人生も明日はどうなるかわからないということ。明日をあてにしていると、せっかくの機会を逸してしまう。
飛鳥川の淵瀬 あすかがわのふちせ 世の中のことや人の身の上は移り変わりが激しく、明日はどうなるかわからないというたとえ。
明日は明日、今日は今日 あすはあす、きょうはきょう 先のことを心配するより、目の前にあることを大切にして過ごせということ。
遊びに師なし あそびにしなし 遊び事は、誰に教わるまでもなく自然に覚えて身についてしまうものだということ。
当たって砕けよ あたってくだけよ 成功するか失敗するかはわからないが、思い切ってやってみよということ。
徒花に実は生らぬ あだばなにみはならぬ 外見ははなやかでも、中身、実を伴わなければ良い結果に結びつかないということ。
頭押さえりゃ尻ゃ上がる あたまおさえりゃしりゃあがる 何もかもうまくいくことは難しいというたとえ。
頭剃るより心を剃れ あたまそるよりこころをそれ 頭を剃って僧になっても、心が伴わなければだめであるということ。外見よりも精神が大切だということ。
頭の上の蠅を追え あたまのうえのはえをおえ 人のことより、まず自分自身の始末をせよ。
仇も情けも我が身より出る あだもなさけもわがみよりでる 周りの人から憎まれるのも、可愛がられるのも、すべて自分の心がけや行いによるということ。
新しい酒は新しい革袋に盛れ あたらしいさけはあたらしいかわぶくろにもれ 新しい内容や思想は、新しい形式で表現すべきだということ。
能わざるにあらず為ざるなり あたわざるにあらずせざるなり 物事を成就できないのは、できないのではなく、やろうとしないからである。
仇を恩で報ずる あだをおんでほうずる ひどい仕打ちを受けても、それを恨みに思わず、かえって温かい気持ちで接すること。
羹に懲りて膾を吹く あつものにこりてなますをふく 一度失敗したのに懲りて、必要以上の用心をすることのたとえ。
後は野となれ山となれ あとはのとなれやまとなれ 自分はするだけのことはしたのだから、あるいは自分には利害関係が及ばないから、後はどうなろうとかまわないということ。
あの声で蜥蜴食らうか時鳥 あのこえでとかげくらうかほととぎす 人や物事は見かけによらないということ。
あの世千日この世一日 あのよせんにちこのよいちにち あの世での千日の楽しみよりも、生きているときの一日の楽しみの方がよいということ。
痘痕も靨 あばたもえくぼ ひいき目で見れば、どんな欠点も長所に見えるという意味。
雨垂れ石をも穿つ あまだれいしをもうがつ わずかなことでも、根気よく続けてやれば、成功につながるということ。
余り物に福がある あまりものにふくがある 人が取り残したものや、最後に残ったもの中に、思いがけないよいものがある。
阿弥陀も銭で光る あみだもぜにでひかる 阿弥陀仏のご利益も、金銭の多少に影響されるということから、金銭の威力は大きく、世の中は金次第だというたとえ。
網無くして淵にのぞむな あみなくしてふちにのぞむな 十分な努力や用意がなければ、成功しないということ。
雨降って地固まる あめふってじかたまる 揉め事など悪いことが起こったあとは、かえって前よりもよい状態になることのたとえ。
過ちては改むるに憚ること勿れ あやまちてはあらたむるにはばかることなかれ 過ちを犯したら、ためらわず速やかに改めよ。
過ちは好む所にあり あやまちはこのむところにあり 「好む所」は得意としている、熟達している分野のこと。失敗は、好きなことや得意なことを行っているときにこそ起こりやすい、苦手なことは、注意深く行うので、失敗は少ないだろうが、むしろ、好きなことをするときに気をつけるべきだという教え。
過ちを観てここに仁を知る あやまちをみてここにじんをしる 過失を見れば、その人の人間性を感じるものであるということ。
蟻の思いも天に昇る ありのおもいもてんにのぼる 弱小な者でも、一心に願えば望みが達成されることのたとえ。
有れども無きが若し あれどもなきがごとし 自分の才能をひけらかさず、謙虚な態度で対応すること。
慌てる乞食は貰いが少ない あわてるこじきはもらいがすくない 慌てて行動すると、かえってよい結果が得られないというたとえ。
阿波に吹く風は讃岐にも吹く あわにふくかぜはさぬきにもふく ある土地の風俗や流行が、他の土地に移っていくさま。また、どこの土地に行っても人情は変わらないということ。上の人の行いを下の人も見習うようになるということ。
案ずるより生むが易い あんずるよりうむがやすい 物事は、実際に行ってみると、事前にあれこれ心配していたより案外たやすくできるものだということ。
安に居て危うきを思う あんにいてあやうきをおもう 平和なときにも、危難に対する備えを忘れないこと。
言い勝ち功名 いいがちこうみょう 多少筋の通らない意見でも、言葉数の多いほうが勝つこと。また、どんなに良い意見でも、黙っていては誰にも伝わらないということ。
言いたい事は明日言え いいたいことはあすいえ 言いたいことがあったら、すぐ口に出さず、一晩じっくり考えてから言ったほうが、失言をせずにすむということ。
家柄より芋茎 いえがらよりいもがら 腹の足しにならない家柄よりも、食べられる芋茎のほうが良い。落ちぶれた旧家や門閥を嘲ったことば。
家に女房なきは火のなき炉の如し いえににょうぼうなきはひのなきろのごとし 女房のいない家は、炉の中に火がないのと同じであるということから、大事なものが欠けては寂しいということ。
家は一代名は末代 いえはいちだいなはまつだい 人間の身は一代で滅びるが、名は後世まで残るものだから、言動には気をつけるべきだということ。
家貧しくて孝子顕る いえまずしくてこうしあらわる 貧しい家には子供も家計を助けるので、おのずとその親孝行が知られるようになる。めぐまれない環境のときこそ、人の真価が現れて認められるということ。
怒りは敵と思え いかりはてきとおもえ 怒りはその身を滅ぼす敵と思って慎まなければならない。
怒れる拳笑顔に当たらず いかれるこぶしえがおにあたらず 怒って拳を振り上げても、相手が笑っていると振り下ろせない。相手の怒りや強気な態度には、優しく接したほうがよいという教え。
生き恥曝しても死に恥曝すな いきはじさらしてもしにはじさらすな 生きているうちに恥をかいても、死後に残るような恥をかいてはいけないということ。
戦の事は武士に問え いくさことはぶしにとえ 何事も専門家にたずねるのが一番であるということ。
いざ鎌倉 いざかまくら 一大事が起こった場合。行動を起こすべき時。
砂長じて巌となる いさごちょうじていわおとなる 小石が長い年月を経て大きな石に成長するという言い伝えから、末永く栄えることを祝ったことば。また、小さなものでも、数多く集まれば、大きなもの、価値のあるものになるということ。
砂に黄金泥に蓮 いさごにこがねでいにはちす 砂金が砂に混じり、ハスは泥の中に育つことから、ありふれたものの中にも価値のあるものが混じっていて、汚れた環境の中でもそれに染まらずに清らかさを保っているものがあることのたとえ。
石車に乗っても口車に乗るな いしぐるまにのってもくちぐるまにのるな 言葉巧みに言われてだまされないように注意せよということ。
石に立つ矢 いしにたつや 一念を持って行えば、どんなことでもできるというたとえ。
石に判 いしにはん 確実なものをさらに確実にすること。絶対に間違えないことのたとえ。
石に枕し流れに漱ぐ いしにまくらしながれにくちすすぐ 俗世間を離れ、山林に隠れ住んで、自由気ままに生活すること。
石の上にも三年 いしのうえにもさんねん 冷たい石の上でも三年も座り続ければ暖まる。どんなに辛くても辛抱すれば、やがて成功する。
石橋を叩いて渡る いしばしをたたいてわたる 堅固な石橋を、さらにたたいて安全を確かめてから渡ること。非常に用心深いことのたとえ。
医者と味噌は古いほどよい いしゃとみそはふるいほどよい 医者は経験を多く積んだ人ほどよく、味噌は時間がたって味がよくなじんだものがよい。
医者より養生 いしゃよりようじょう 病気になって医者にかかるよりも、日頃から健康管理をしっかりすることが大切である。
衣食足りて礼節を知る いしょくたりてれいせつをしる 人は、生活が楽になってはじめて、礼儀に心を向ける余裕ができてくる。
急がば回れ いそがばまわれ 急いでいるときには、危険な近道より、多少遠くても安全な道を行くほうが早い。安全で確実な方法をほったほうがよいというたとえ。
一押し二金三男 いちおしにかねさんおとこ 女性を口説くには、第一に押しの強さ、第二に金の力、第三に男ぶりのよいことであるということ。
一樹の陰一河の流れも他生の縁 いちじゅのかげいちがのながれもたしょうのえん 同じ木陰に身を寄せて雨を避け、同じ流れの水を汲むというような、それだけのことも、みな前世からの因縁によるものであるということ。
市に帰するが如し いちにきするがごとし 市に人が集まるように、仁徳のある者のところに人が慕い集まる。
一年の計は元旦にあり いちねんのけいはがんたんにあり 一年の計画は元旦に立てるべきである。まず初めに計画を立て、それに沿って事を進める方がうまくいくという意味。
一の裏は六 いちのうらはろく 生きていくうちには、よいことばかり、悪いことばかりではないということ。
一葉落ちて天下の秋を知る いちようおちててんかのあきをしる 落葉が早い青桐の葉が一枚落ちるのを見て、秋の訪れを知る。わずかな前触れから、物事の衰えやその後の大勢を予知するたとえ。
一輪咲いても花は花 いちりんさいてもはなははな たくさん花が咲かなくても、たった一輪でも花は花である。小さなものでも本質的には何の変わりもないことのたとえ。
一生は風次第 いっしょうはかぜしだい 人の一生を船にたとえ、人生は周囲の状況により左右され変わってくるということ。
一寸の光陰軽んずべからず いっすんのこういんかろんずべからず 月日がたつのは早いのだから、わずかな時間でも無駄に過ごしてはいけないということ。
一寸の虫にも五分の魂 いっすんのむしにもごぶのたましい わずか一寸の小さな虫でも、五分ほどの魂を持っているということから、弱い者や貧しい者でも、それ相応の意地や考えを持っているのだから、決して馬鹿にしてはいけないということ。略して、「五分の魂」ともいう。
一銭を笑う者は一銭に泣く いっせんをわらうものはいっせんになく 一銭をおろそかにする者は、その一銭がなくて困るはめになる。わずかな額でも、お金は大切にしなければならないという戒め。
一擲乾坤を賭す いってきけんこんをとす さいころを投げて、天が出るか地が出るか賭けるという意味から、天下をとるかすべてを失うか、運に任せて思いきってやってみる。
いつまでもあると思うな親と金 いつまでもあるとおもうなおやとかね 親はいつまでも生きて面倒をみてくれないし、金も使うとなくなってしまう。自立と倹約を心がけるべきだと言う戒め。
田舎の学問より京の昼寝 いなかのがくもんよりきょうのひるね 田舎で一生懸命学問するよりも、怠けていても都会にいるほうが見聞が広がるということ。
命あっての物種 いのちあってのものだね 何事も命があってこそできることで、死んでしまっては何にもならないということ。
命は宝の宝 いのちはたからのたから 命は何ものにも代えがたい、尊いものであるということ。また、命は全ての大もとであるということ。
芋頭でも頭は頭 いもがしらでもかしらはかしら どんなに小さくても、集団の頭であるからには、それだけの価値があるということ。
色の白いは七難隠す いろのしろいはしちなんかくす 色白の女性は、多少欠点があっても、美しく見えるということ。
鰯の頭も信心から いわしのあたまもしんじんから イワシの頭のようにつまらないものでも、信心する者には尊いものに見えること。「いわしのかしら」とも読む。
殷鑑遠からず いんかんとおからず 殷の手本は、遠い時代に求めなくても、悪政で滅んだ前代の夏王朝がよい戒めである。戒めとすべき例は、身近にあるということ。
陰徳あれば陽報あり いんとくあればようほうあり 人知れず善行を行えば、必ずよい報いがあるということ。
有為転変は世の習い ういてんぺんはよのならい 激しく移り変わるのはこの世の常であるということ。
上には上がある うえにはうえがある 最高にすぐれていると思っていても、それ以上のものがある。
魚の目に水見えず うおのめにみずみえず 身近なものは、かえって気づかないことのたとえ。
浮き沈みは世の習い うきしずみはよのならい 栄枯盛衰はこの世の常であるということ。
兎を見て犬を呼ぶ うさぎをみていぬをよぶ 手遅れに思える場合でも間に合うことがある。物事は早くにあきらめてはいけないということ。反対に、手遅れになることにもいう。
牛に引かれて善光寺詣り うしにひかれてぜんこうじまいり 思ってもいなかった出来事や他人の誘いによって、よい方に導かれることのたとえ。
牛は牛づれ馬は馬づれ うしはうしづれうまはうまづれ 似た者同士が自然に集まること。また、似た者同士が連れ添えば、調和がとれてうまくいくというたとえ。
打たぬ鐘は鳴らぬ うたぬかねはならぬ 何事も原因があって結果がある。また、行動しなければ、成果は出ない。
打たれても親の杖 うたれてもおやのつえ 親が子を打つのは愛情の表れであるから、ありがたいと思わなければならない。
旨いまずいは塩加減 うまいまずいはしおかげん 塩加減ひとつで、料理はおいしいと感じるか、まずいと感じるかが決まる。
馬には乗ってみよ人には添うてみよ うまにはのってみよひとにはそうてみよ 物事はまず実際に経験してからよしあしを判断せよということl。
海の事は舟子に問え、山の事は樵夫に問え うみのことはふなこにとえ、やまのことはきこりにとえ 何事も専門家に相談するのが一番であるということ。
売り出し三年 うりだしさんねん 商売は開業当初が経営も苦しく、我慢が必要だが、三年我慢すれば軌道に乗るものだ。
憂えあれば喜びあり うれえあればよろこびあり 憂いのあとには、喜びがある。人生は悪い事と良い事の繰り返しだということ。
運根鈍 うんこんどん 成功するためには、幸運と根気と、鈍いと思われるくらいの粘り強さの三つが必要であるということ。
運は天にあり うんはてんにあり 人間の運は天命によるものであるから、人の力ではどうにもできない。
えぐい渋いも味のうち えぐいしぶいもあじのうち えぐみも渋みも好まれないが、なくてはならないものである。
越人は越に安んじ、楚人は楚に安んず えつじんはえつにやすんじ、そじんはそにやすんず 越の国の人は、越が良いところだと満足し、楚の国の人は楚が良いところだと満足しているように、人はみな自分の住む故郷を、良いところだと満足しているということ。
海老で鯛を釣る えびでたいをつる 小さい海老で、大きな鯛を釣る。わずかな元手や労力で、大きな利益を得ることのたとえ。
海老の鯛交じり えびのたいまじり つまらないものが、すぐれたものの中に交じっていること。弱小なものが強大なものの中に交じっていること。
縁あれば千里を隔てても会い易し えんあればせんりをへだててもあいやすし 縁があれば千里も離れた遠いところの人と出会ったり、結ばれる事があるということ。
縁の切れ目は子で繋ぐ えんのきれめはこでつなぐ 夫婦の間が冷たくなり、分かれそうになっても、子供の存在が夫婦の仲をつなぎとめてくれるということ。
縁は異なもの味なもの えんはいなものあじなもの 男女の縁はどこでどう結ばれるかわからず、不思議でおもしろいものであるという意味。
老い木に花咲く おいきにはなさく 一度衰えたものが再び勢いを盛り返すことのたとえ。
老いたる馬は道を忘れず おいたるうまはみちをわすれず 人生経験の豊富な人は、物事の判断を誤らない。
老いては子に従え おいてはこにしたがえ 年老いてからは、何事も子供に任せ、それに従って生きていくほうがほいということ。
負うた子に教えられて浅瀬を渡る おうたこにおしえられてあさせをわたる 時には自分よりも経験の浅い年下の者や、未熟なものから教えられることもあるというたとえ。
大取りより小取り おおどりよりことり 一度に大儲けすることを考えるより、少しずつ計画的に利益を増やしていくほうが賢い。
傍目八目 おかめはちもく 他人の囲碁をそばで見ていると、対局者より八目先まで手が読めるということから、当事者よりも第三者のほうが、物事を客観的によく判断できるということ。「岡目八目」とも書く。
教うるは学ぶの半ば おしうるはまなぶのなかば 人に教えるということは、半分は自分にとっての勉強ともなるということ。
男の心と大仏の柱は太うても太かれ おとこのこころとだいぶつのはしらはふとうてもふとかれ 男は大胆であれというたとえ。
男は辞儀に余れ おとこはじぎにあまれ 男は謙遜しすぎるぐらいでよいということ。
男は度胸女は愛嬌 おとこはどきょうおんなはあいきょう 男には度胸が、女性には愛嬌が大切だということ。
鬼を酢にして食う おにをすにしてくう 恐ろしいものをなんとも思わないこと。
己の欲せざる所は人に施す勿れ おのれのほっせざるところはひとにほどこすなかれ 自分がしてほしくないことは、他人にもしてはならない。
お前百までわしゃ九十九まで おまえひゃくまでわしゃくじゅうくまで 夫婦が共に元気で長生きするように願うことば。
思い立ったが吉日 おもいたったがきちじつ 何かをしようと思い立ったら、その日を吉日と思ってすぐにやり始めるのがよい。
思う念力岩をも通す おもうねんりきいわをもとおす どんなことでも一心に思いを込めてことに当たれば、できないことはないということ。
思えば思わるる おもえばおもわるる 人に好意を示せば、相手も自然に自分に好意を示すようになる。
終わり良ければすべて良し おわりよければすべてよし 物事は結果さえよければ、その過程がどんなふうであっても問題にならないということ。
温故知新 おんこちしん 過去の事を研究して、そこから新しい知識や見解を得ること。
女は弱しされど母は強し おんなはよわしされどはははつよし 女性は母親になると、子供を守るためにどんな困難にも耐える強い力を発揮するということ。
隗より始めよ かいよりはじめよ 遠大な事をするには、まず手近かなことから始めるのがよいということ。また、事を始めるには、言い出した本人から始めよ、の意にも用いる。
カエサルの物はカエサルに かえさるのものはかえさるに 物事は本来あるべきところに戻すべきであるということ。
蛙の面に水 かえるのつらにみず 蛙は顔に水をかけられても平気でいることから、どんな仕打ちをされても、何も感じず平気でいること。
河海は細流を択ばず かかいはさいりゅうをえらばず 黄河や大海はどんな小川の流れも受け入れるということから、大人物は度量が広く、どんな人でも分け隔てなく受け入れるということ。
下学して上達す かがくしてじょうたつす 手近なところから学び始め、しだいに高遠な道理を学び達すること。
学者の取った天下なし がくしゃのとったてんかなし 学者は、学問の上では天下や国家について論じるが、実際にはそのように理想的に国を治めることはできないということ。
隠すことは口より出すな かくすことはくちよりだすな 人に知られたくない隠しごとは、口止めするよりも、自分が口外しないのが良い方法である。
学問に王道なし がくもんにおうどうなし 学問をするのに安易な方法はない。
駆け馬に鞭 かけうまにむち 走っている馬に鞭をあて、加速させること。勢いのあるものに力を加えて、さらに勢いづかせること。
駕籠に乗る人、担ぐ人、そのまた草鞋を作る人 かごにのるひと、かつぐひと、そのまたわらじをつくるひと 世の中にはさまざまな境遇、職業があることのたとえ。また、世間にはさまざまな立場の人がいて、うまく社会を構成していることのたとえ。
臥薪嘗胆 がしんしょうたん 復讐を心に誓って、苦労し、努力すること。また、目的を遂げるため苦労を重ねること。
風が吹けば桶屋が儲かる かぜがふけばおけやがもうかる 一つの事件が、めぐりめぐって意外なところに影響が出ることのたとえ。また、見込みのないことを当てにすることのたとえ。
稼ぐに追い付く貧乏なし かせぐにおいつくびんぼうなし 常にまじめに働いて稼いでいれば、貧乏に苦しむことはないということ。
風に順いて呼ぶ かぜにしたがいてよぶ 風上から風下に向って呼ぶとはっきり聞こえるように、勢いに乗って事を行えば成功しやすいというたとえ。
渇しても盗泉の水を飲まず かっしてもとうせんのみずをのまず どんなに苦しくても不正なことには手を出さないことのたとえ。
勝って兜の緒を締めよ かってかぶとのおをしめよ 戦いに勝っても、心を引き締めよという意。
勝つも負けるも時の運 かつもまけるもときのうん 勝ち負けはその時の運に左右されることが多く、実力だけで決まるものではない。
勝てば官軍負ければ賊軍 かてばかんぐんまければぞくぐん 道理はどうあれ、勝った者が正義になるということのたとえ。
瓜田に履を納れず かでんにくつをいれず 瓜畑で、脱げた靴を履きなおそうとかがむと、瓜を盗んでいるのではないかと疑われる。疑いをかけられるような行為は慎むべきであるというたとえ。
蟹は甲羅に似せて穴を掘る かにはこうらににせてあなをほる 蟹は自分の甲羅の大きさに合わせて穴を掘ることから、人は自分の身分や力量に応じた望みを持ち、行動するということのたとえ。
鐘鋳るまでの土鋳型 かねいるまでのつちいがた 目的を達成するまでの手段として用いるだけのもの。成功するまでは、粗末なもので辛抱することのたとえ。
金が物を言う かねがものをいう 物事を行うのに、金銭によって解決できるたとえ。
金さえあれば飛ぶ鳥も落ちる かねさえあればとぶとりもおちる 金の力が絶大であるということのたとえ。
金の切れ目が縁の切れ目 かねのきれめがえんのきれめ 金銭だけで成り立っていた関係は、金がなくなった途端付き合いが絶たれてしまうということ。
金の鎖も引けば切れる かねのくさりもひけばきれる 意志の強い人でも、時には誘惑に負けることがあるというたとえ。また、一生懸命努力すれば、できないことはないというたとえ。
金の光は阿弥陀ほど かねのひかりはあみだほど 金の力は絶大であるということ。金銭の力を阿弥陀の霊光にたとえたもの。
金は天下の回り物 かねはてんかのまわりもの 金銭は一か所にばかりとどまっているものではなく、常に世の中を巡っている。今はお金がなくてもいつか手に入れたり、今持っている者もいつか失ったりするということ。
金持ち喧嘩せず かねもちけんかせず 金持ちは損得に敏感で、喧嘩をすれば損をするので、他人と争うことはしない。また、有利な立場にある者は、細かいことにこだわらず、ゆったり構えているということ。
金を貸せば友を失う かねをかせばともをうしなう お金の貸し借りは、友情を失うことになる。
禍福は糾える縄の如し かふくはあざなえるなわのごとし 災いと福は、まるでよりあわせた縄のように、交互にやってくるということ。
株を守りて兎を待つ かぶをまもりてうさぎをまつ いつまでも古い習慣にこだわって、融通がきかないことのたとえ。また、偶然の幸運をもう一度得ようとすること。
果報は寝て待て かほうはねてまて 幸運は焦らずに気長に待っていれば、そのうち自然とやって来るということ。
神様にも祝詞 かみさまにものりと すべてをお見通しの神様といっても、やはり祈りのことばを聞かなければ、その人の願いはわからない。分かりきっている事でも、ことばにして相手に伝える事が大事だということ。
亀の甲より年の功 かめのこうよりとしのこう 年長者の経験や知恵は尊ぶべきであるということ。「亀の甲より年の劫」とも書く。
画竜点睛 がりょうてんせい わずかなことであるが、それを加えることによって物事が完成、成就することのたとえ。
彼も人なり、我も人なり かれもひとなり、われもひとなり 彼も私も人間である。同じ人間なら、他の人にできることが自分にできないことはない。
彼を知り己を知れば、百戦して殆からず かれをしりおのれをしればひゃくせんあやうからず 敵と味方の情勢や能力をよく知れば、何度戦っても決して敗れることはない。
可愛い子には旅をさせよ かわいいこにはたびをさせよ わが子がかわいいなら、甘やかさずに世の中のつらさや苦しみを経験させたほうがよい。
眼光紙背に徹す がんこうしはいにてっす 書物を読んで、字句を解釈するだけでなく、奥にある深い意味をも読み取ること。
艱難汝を玉にす かんなんなんじをたまにす 人間は、苦労や困難を乗り越えていくことによって、立派な人間になる。
既往は咎めず きおうはとがめず 過ぎ去ったことはとがめない。むしろ、同じ過ちをしないように将来を慎むことが大切である。
奇貨居くべし きかおくべし 珍しい品物であるから、今買っておけば将来利益が得られる。転じて、絶好の機会を逃さず、うまくこれを利用すべきだ。
騏驥も一躍に十歩すること能わず ききもいちやくにじゅうほすることあたわず よく走るすぐれた馬でも、一回の跳躍で十歩の距離を進むことはできないということから、こつこつと努力することが大切だということ。
聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥 きくはいっときのはじ、きかぬはいっしょうのはじ 知らないことを人に聞くのはその時恥ずかしい思いをするだけですむ。聞かずに知らないまま過ごせば、一生恥ずかしい思いをする。
吉凶は人によりて日によらず きっきょうはひとによりてひによらず 縁起のよいことや悪いことは、日のよしあしによるものではなく、人の行いによるものであるということ。
木に縁りて魚を求む きによりてうおをもとむ 木に登って魚を捕るようなものだということから、方法を誤ると目的は達せないということのたとえ。また、不可能な望みを持つこと。
昨日の友は今日の仇 きのうのともはきょうのあだ 昨日まで親しかった友が、今日は敵になる。人の心は変わりやすく定まらないこと。
昨日の錦今日のつづれ きのうのにしききょうのつづれ 昨日までは高級な錦の服を着ていた者が、今日は継ぎはぎの服を着ることから、栄枯盛衰の移り変わりの激しいことのたとえ。
昨日の淵は今日の瀬 きのうのふちはきょうのせ 昨日まで深い淵だった所が、今日は浅瀬になっている。世の中の移り変わりが激しいことのたとえ。
昨日は人の身今日は我が身 きのうはひとのみきょうはわがみ 他人にふりかかった災難や不幸が、いつ自分にもふりかかるかわからないということ。
驥は一日にして千里なるも、駑馬も十駕すれば之に及ぶ きはいちにちにしてせんりなるも、どばもじゅうがすればこれにおよぶ たとえ足ののろい馬でも、十日も走り続ければ、一日に千里も走る名馬に追いつくということから、才能の劣る者でも努力を続ければ、才能のある者と同じほどの成果をあげるというたとえ。
驥尾に附す きびにふす 優れた人に従えば、事を成し遂げられる。先達を見習って行動すること。自分の行為を謙遜していうことば。
肝は大きく心は小さく持て きもはおおきくこころはちいさくもて 大胆で度胸は大きく、しかし注意は細かく払うべきということ。
窮すれば通ず きゅうすればつうず 行き詰まってどうにもならなくなると、かえって思いがけない活路を見出せるものであるということ。
窮すれば鈍する きゅうすればどんする 貧乏になると、精神の働きまでにぶってしまうこと。
今日の一針、明日の十針 きょうのひとはり、あすのとはり 今日縫えば一針で済むほころびも、放っておくと次第に大きくなって十針も縫わねばならなくなる。何事も処置が遅れると、あとで苦労することのたとえ。
琴瑟相和す きんしつあいわす 琴と瑟の音がよく合う。転じて、夫婦の仲がよいたとえ。
勤勉は成功の母 きんべんはせいこうのはは 人生で成功しようとするなら、勤勉であれということ。
苦あれば楽あり、楽あれば苦あり くあればらくあり、らくあればくあり 人生は楽なことばかり、または苦しいことばかりが続くわけではない。楽しいことと苦しいことは繰り返されるものであるということ。
釘の曲がりは金槌で直せ くぎのまがりはかなづちでなおせ 悪い習慣は、厳しいやり方でなければ直せないということ。
愚公山を移す ぐこうやまをうつす 怠らず努力すれば、必ず達成できるものであるということのたとえ。
腐っても鯛 くさってもたい
楠の木分限梅の木分限 くすのきぶんげんうめのきぶんげん 財産を手堅く殖やした金持ちを成長は遅いが大木となるクスノキにたとえ、にわか成金を成長が早くすぐに実をつけるウメにたとえたことば。
薬より養生 くすりよりようじょう 病気になって薬を飲むよりも、普段から節度ある生活をして病気にならないようにすることが大切であるということ。
癖ある馬に能あり くせあるうまにのうあり 手に負えないと思われるような暴れ馬こそ、非凡な才能をもっているものであるということから、一癖ある者こそ、何か特別な才能の持ち主である場合が多いということのたとえ。
口は禍の門 くちはわざわいのもん うっかり言った言葉が思わぬ災難を招くことがあるので、言葉は慎むべきであるという戒め。
唇亡びて歯寒し くちびるほろびてはさむし 互いに助け合う関係にあるものの一方が滅びると、他方も危うくなるというたとえ。
口ほどに手は動かず くちほどにてはうごかず 口ではあれこれ言うものの、それを実行しようとすると力量が伴わないこと。
国に盗人家に鼠 くににぬすびといえにねずみ 物事には、必ずそれを害するものがその内部に潜んでいるということのたとえ。
国破れて山河在り くにやぶれてさんがあり 国は戦乱によって破壊されたが、山河は昔のまま変わらずにあるという意。
苦は楽の種 くはらくのたね 現在の苦労は、将来の幸福のもとになるということ。
君子の九思 くんしのきゅうし 君子がいつも心掛けるべき九つのこと。見るときははっきり見る、聞くときはしっかりと聞き、顔つきはおだやかに、態度は恭しく、言葉は誠実で、仕事には慎重に、疑問は質問し、怒りにはあとの面倒を思い、利益を前にしては道義を思う。
君子の交わりは淡きこと水の如し くんしのまじわりはあわきことみずのごとし 君子は人と交わるのに、水のように淡泊だが、その友情は永久に変わることがない。
君子は人の美を成す くんしはひとのびをなす 君子は人の美点や長所を見つけて、それを助け、成し遂げさせる。
君子は独りを慎む くんしはひとりをつつしむ 君子は人が見ていないところでも、行いを慎む。
君子は豹変す くんしはひょうへんす 人格者は過ちを改め、善に移ることがはっきりしている。転じて、態度や思想が急変するたとえにもいう。
鶏群の一鶴 けいぐんのいっかく 多くの凡人の中に、傑出した人物が交じっていることのたとえ。
鶏口となるも牛後となる勿れ けいこうとなるもぎゅうごとなるなかれ 大きな集団で人のあとにつくよりは、小さな集団でもよいからその頭となれという意。
芸術は長く人生は短し げいじゅつはながくじんせいはみじかし 人の生命は限りがあって短いが、優れた芸術作品は作者の死後も永遠に残るの意。
蛍雪の功 けいせつのこう 貧しい中で苦労して勉学に励むこと。
芸は道によって賢し げいはみちによってかしこし 物事はそれぞれ、その道にある人が最も詳しいということ。
芸は身を助く げいはみをたすく 一つでも秀でた技芸があると、困窮した時などに生計をたてるのに役立つ。
家来とならねば家来は使えぬ けらいとならねばけらいはつかえぬ 使われる者の立場になって人を使わないと、人をうまく使う事はできないということ。また、人に使えたことのない者は、人をうまく使う事ができないということ。
言は簡を尊ぶ げんはかんをたっとぶ 話は無駄がなく、必要な事だけを要領よく簡潔にまとめて話すのがよい。
犬馬の労 けんばのろう 主君や他人のために力を尽くして働くこと。
恋に師匠なし こいにししょうなし 恋は教えを受けなくても、当人が自然に覚えるものだということ。
紅一点 こういってん 一面の緑の草木の中に咲く一輪の赤い花の意。転じて、多くのものの中で異彩を放つもの。特に、多くの男性の中の一人の女性。
行雲流水 こううんりゅうすい 行く雲と流れる水のように、物事に執着せず、自然の成り行きにまかせて行動すること。
好機逸すべからず こうきいっすべからず よい機会を逃してはならない。
巧言令色鮮し仁 こうげんれいしょくすくなしじん 言葉を飾り、表情を取り繕っている者は、思いやりの心が欠けているものが少なくないということ。
巧遅は拙速に如かず こうちはせっそくにしかず 仕事の出来がよくて遅いよりも、たとえ出来は悪くとも速くできるほうがよいということ。
郷に入っては郷に従う ごうにいってはごうにしたがう その土地に住むには、その土地の習慣・風俗に従って生活するのがよいという教え。
弘法筆を択ばず こうぼうふでをえらばず 弘法大師は、筆のよしあしを問題にしない。名人は道具のよしあしにかかわらず、立派な仕事をするということ。
虎穴に入らずんば虎子を得ず こけつにいらずんばこじをえず 虎の穴に入らなければ、虎の子は得られない。転じて、危険を冒さなければ、望みのものは得られないことのたとえ。
転がる石には苔は生えぬ ころがるいしにはこけははえぬ 活発な活動を続けている人は、いつも生き生きとして健康であることのたとえ。また、仕事や住居を変えてばかりいる人は、地位や財産を得ることができないというたとえ。
転ばぬ先の杖 ころばぬさきのつえ 前もって準備や用心をしていれば、失敗する事がないというたとえ。
塞翁が馬 さいおうがうま 人生の禍福の転変は予測できないことのたとえ。
災害は忘れた頃にやって来る さいがいはわすれたころにやってくる 災害直後は心構えもしっかりしているが、時が立つと忘れることを戒めることば。
歳寒の松柏 さいかんのしょうはく 松や柏が冬になっても葉の色を変えずにいるところから、逆境に置かれても、節操が堅く、いかなる困難にも屈しないこと。また、逆境にあってはじめて、人の真価がわかることのたとえ。
最後に笑う者の笑いが最上 さいごにわらうもののわらいがさいじょう はじめ笑っていた者が、最後に泣くこともある。最後に勝利を収めて笑う者が最高であるということ。
材大なれば用を為し難し ざいだいなればようをなしがたし 材木が大きすぎると使いにくいという意。転じて、大人物であればあるほど、世の中にはなかなか受け入れられないというたとえ。
魚は殿様に焼かせよ餅は乞食に焼かせよ さかなはとのさまにやかせよもちはこじきにやかせよ 魚は頻繁にひっくり返さず弱火でじっくり焼くとうまく焼きあがる事から、殿様のようにおっとりした人間が焼くほうがよい。一方餅は焦がさないように絶えずひっくり返して焼くとうまく焼けるから、せこせこした人間のほうがよいということ。仕事には向き不向きがあるというたとえ。
先んずれば人を制す さきんずればひとをせいす 他人よりも先に物事を行えば、有利な立場に立てるということ。
策士策に溺れる さくしさくにおぼれる 策略を立てることが巧みな者は、策略に頼りすぎて物事の大局を見失い、かえって失敗する。
酒は憂いを掃う玉箒 さけはうれいをはらうたまははき 酒は心配事や悩み事を取り除いてくれるすばらしいほうきのようなものだ。酒を賛美していうことば。
酒は天の美禄 さけはてんのびろく 酒は天からの賜り物だということ。酒をたたえた言葉。
酒は百薬の長 さけはひゃくやくのちょう 適度の飲酒ならば、どんな薬よりも健康のためによい。酒を賛美していうことば。
触らぬ神に祟りなし さわらぬかみにたたりなし その物事にかかわりをもたなければ、災いを受けることもない。余計な口出しや手出しをしないほうがよい、というたとえ。
座を見て皿をねぶれ ざをみてさらをねぶれ 場所柄や物事の成り行きを見極めたうえで、態度を決めたり、意見を述べたりするのが利口だということ。
三尺下がって師の影を踏まず さんじゃくさがってしのかげをふまず 弟子が師につき従う時、三尺離れて影も踏まないようにするということ。弟子は師匠を敬い、礼儀を忘れてはならないという戒め。
三十六計逃げるに如かず さんじゅうろっけいにげるにしかず 作戦にもいろいろあるが、形勢が不利になったときは、逃げて身の安全を保つことが最上の策である。面倒な事が起こったときは、手を引いて逃げるのが得策であるということ。
山椒は小粒でもぴりりと辛い さんしょうはこつぶでもぴりりとからい 山椒の実は小さいが非常に辛い。体は小さくても、気性や才能が優れていて、侮れないことのたとえ。
三度目の正直 さんどめのしょうじき 物事は最初の二回は失敗することもあって当てにならないが、三回目はうまくゆくということ。
三人寄れば文殊の知恵 さんにんよればもんじゅのちえ 凡人でも三人集まって相談すれば、よい知恵がでるものだということ。
仕上げが肝心 しあげがかんじん 物事は途中よりも、最後の出来映えが大切であるという意味。
自家薬籠中の物 じかやくろうちゅうのもの 必要に応じて自分の思うままに使える物、または人。
鹿を逐う者は兎を顧みず しかをおうものはうさぎをかえりみず 大きな利益を狙う者は、小さな利益には目もくれないことのたとえ。
死して後已む ししてのちやむ 死ぬまで努力し続けること。
沈む瀬あれば浮かぶ瀬あり しずむせあればうかぶせあり 人の一生には悪いときもあれば、よいときもある。悪いことばかりは続かないということ。
死せる孔明生ける仲達を走らす しせるこうめいいけるちゅうたつをはしらす 偉大な人物というものは、生前の威光が死後も残っており、人々を恐れさせるということ。
地蔵は言わぬがわれ言うな じぞうはいわぬがわれいうな 秘密の話をするとき、相手に口止めをするが、自分自身のほうがうっかりしゃべってしまうことが多いということ。自分自身の口には気をつけよという戒め。
親しき仲に礼儀あり したしきなかにれいぎあり 親密すぎて節度を越えると不和のもとになるから、親しい間柄でも礼儀を重んじるべきであるということ。
舌は禍の根 したはわざわいのね 言葉は災いを招くもとである。
死中に活を求める しちゅうにかつをもとめる ほとんど助からないような絶望的な状態にあってもなお、生きのびる道を探し求める。また、難局を打開するために、進んで危険を冒すこと。
失敗は成功の基 しっぱいはせいこうのもと 失敗すれば、その原因を明らかにし、方法や欠点を改めるので、その後の成功へとつながることになる。
自分の頭の蠅を追え じぶんのあたまのはえをおえ 人の世話やおせっかいを焼く前に、まず自分自身のことをきちんとやれということ。
霜を履みて堅氷至る しもをふみてけんぴょういたる 小さな兆候が現れれば、やがて大事に至るということ。
麝あれば香し じゃあればかんばし 才能を持つ者は自然と世に認められる。
蛇の道は蛇 じゃのみちはへび 同類のすることは、同類の者が一番よく知っているということ。
蛇は寸にして人を呑む じゃはすんにしてひとをのむ すぐれた人は幼少の頃から普通の人と違ったところがある。
習慣は第二の天性なり しゅうかんはだいにのてんせいなり 身についた習慣は、生まれつきの性質のようになる。
柔よく剛を制す じゅうよくごうをせいす 柔らかくしなやかなものが、かえって強く固いものを制する。転じて、弱い者が強い者に勝つこと。
出藍の誉れ しゅつらんのほまれ 弟子が師よりもすぐれていることのたとえ。
朱に交われば赤くなる しゅにまじわればあかくなる 人は交際する人や環境によって、良くも悪くもなるということ。
春宵一刻値千金 しゅんしょういっこくあたいせんきん 春の夜の一時は、趣が深く、千金に値するほどすばらしい。
小異を捨てて大同につく しょういをすててだいどうにつく わずかな意見の違いがあっても、重要な点が一致している意見に従うこと。
正直の頭に神宿る しょうじきのこうべにかみやどる 正直な人には、必ず神の加護がある。
小敵と見て侮る勿れ しょうてきとみてあなどるなかれ 弱小の敵だとみくびり侮ってはいけない。
少年老い易く学成り難し しょうねんおいやすくがくなりがたし 月日のたつのは早く、まだ若いと思っているうちにすぐ年をとってしまうが、学問はなかなか成就しない。時間を無駄にせずに、学問に励まなければいけないということ。
少年よ大志を抱け しょうねんよたいしをいだけ 若者たちよ、大きな志と夢を持って世に出なさいという意味。
商売は草の種 しょうばいはくさのたね 商売は草の種のようにたくさんの種類があるということ。
勝負は時の運 しょうぶはときのうん 勝ち負けは、その時の運、不運によるもので、力の強い方が必ず勝つとは限らないということ。
将を射んとせば先ず馬を射よ しょうをいんとせばまずうまをいよ 大きな目的を達成するためには、その周囲から攻めるのがよいということ。
小を捨てて大につく しょうをすててだいにつく 小さなことを捨てて、大事なことに力を入れること。
初心忘るべからず しょしんわするべからず 何事においても、学びはじめたころの、謙虚で真剣な気持ちを忘れてはならないということ。また、最初の志を忘れてはならないという意味にも用いられる。
知らずば人に問え しらずばひとにとえ 知らないことは、率直人に尋ねよということ。
知らぬが仏 しらぬがほとけ 知れば腹も立つが、知らなければ仏のように穏やかな気持ちでいられる。また、本人だけが知らないで平気でいるさまをあざけっていうことば。
詩を作るより田を作れ しをつくるよりたをつくれ 文学などものの役に立たないことをしているよりも、実生活に役に立つ仕事をすべきだということ。
信あれば徳あり しんあればとくあり 信仰の心を持つ者には、神仏の福徳や利益がある。
人生意気に感ず じんせいいきにかんず 人は、相手の心意気を感じて仕事をするものであり、金銭や名誉のためにするのではないということ。
心頭を滅却すれば火もまた涼し しんとうをめっきゃくすればひもまたすずし 無念無想の境地にあれば、どんな苦痛も苦痛とは感じなくなるという教え。
好いた同士は泣いても連れる すいたどうしはないてもつれる お互いに愛し合っている男女は、どんな辛い事があっても連れ添うものだということ。
好きこそ物の上手なれ すきこそもののじょうずなれ 好きなことには自然とそれに熱中するから、上達が早いということ。
過ぎたるは猶及ばざるが如し すぎたるはなおおよばざるがごとし 何事でも度を超えていきすぎたものは、不足していることと同じようによくない。
少なければ則ち得、多ければ則ち惑う すくなければすなわちえ、おおければすなわちまどう 少しなら手に入れることができるが、多いと迷う。学問をして知識が多くなると、判断や思想が迷うことも多いということ。
進むを知りて退くを知らず すすむをしりてしりぞくをしらず 前に進むことだけを考えて、時には退くことも必要だという事を知らない。
雀海中に入って蛤となる すずめかいちゅうにはいってはまぐりとなる 物事が変化することのたとえ。
雀の巣も構うに溜まる すずめのすもくうにたまる 雀が少しずつ材料を運び続けて巣を作り上げるように、少しのものでも積もり積もれば多くなることのたとえ。
雀の千声鶴の一声 すずめのせんこえつるのひとこえ つまらない者があれこれ言うより、すぐれた者の一言の方が勝っていることのたとえ。
雀百まで踊り忘れず すずめひゃくまでおどりわすれず 幼い時に身についた習慣は、年をとってからも直らない。
棄てる神あれば拾う神あり すてるかみあればひろうかみあり 世の中はさまざまだから、困ったことがあってもくよくよすることはないということ。
すべての道はローマに通ず すべてのみちはろーまにつうず 手段は違っても、目的は同じであることのたとえ。また、真理はひとつであることのたとえ。
すまじきものは宮仕え すまじきものはみやづかえ 他人に仕えることはいろいろと気苦労が多く辛いものだから、できればやらないほうがよいということ。
寸鉄人を刺す すんてつひとをさす 短い言葉で、人の急所や要点をつくたとえ。
寸を進めずして尺を退く すんをすすめずしてしゃくをしりぞく 戦いを挑んで災いを招くようなことをしてはいけないということ。
性相近し、習い相遠し せいあいちかし、ならいあいとおし 人の生まれながらもっている性質にはあまり差はないが、その後の習慣や教育の違いによって、大きな差ができてくるということ。
青雲の志 せいうんのこころざし 手柄を立て、立身出世しようとする志。
正鵠を射る せいこくをいる 物事の要点や急所をつくこと。
精神一到何事か成らざらん せいしんいっとうなにごとかならざらん 精神を集中して事に当たれば、どんな難しいことでも成し遂げられないことはない。
清濁併せ呑む せいだくあわせのむ 心が広く、善悪の区別なくあるがままを受け入れる。度量が広く大きいことのたとえ。
盛年重ねて来たらず せいねんかさねてきたらず 若い盛りの時は一生に二度はこないから、その時代を空しくすごしてはならない。
積善の家には必ず余慶あり せきぜんのいえにはかならずよけいあり 善行を積み重ねた家には、その報いとして必ず子孫にまでよいことが起こる。続けて「積悪の家には必ず余殃あり」と言うこともある。
尺蠖の屈するは伸びんがため せっかくのくっするはのびんがため 将来の成功のために、一時の不遇に耐えることも大事であるということのたとえ。
せつない時は親 せつないときはおや 苦しい時や困った時に頼りになるのは親であるということ。また、親を口実にしてその場を切り抜けること。
銭ある時は鬼をも使う ぜにあるときはおにをもつかう お金さえ持っていれば、どんな人でも意のままに使えるということ。
善は急げ ぜんはいそげ よいと思ったことは、ためらわずにただちに実行すべきであるということ。
千万人と雖も吾往かん せんまんにんといえどもわれゆかん 自ら省みて正しい場合には、反対する者がたとえ千万人いようとも、恐れることなく自分の信じる道を進んでいこう。
千里の馬も伯楽に逢わず せんりのうまもはくらくにあわず 一日に千里も走ることのできる名馬は少なくないが、馬の能力を見分け、発揮させられる人はいつもいるとは限らない。転じて、有能な人物はいつの世にもいるが、その才能を見抜き、能力を発揮させてくれる人は少ないことのたとえ。
千里の道も一歩より せんりのみちもいっぽより 遠大な事業も、手近なところから始まるたとえ。
滄海の一粟 そうかいのいちぞく 広大なものの中の極めて小さいもののたとえ。また、広大な宇宙における人間の存在が非常に小さいものであるというたとえ。
滄海変じて桑田と成る そうかいへんじてそうでんとなる 世の中の移り変わりの激しいこと。
創業は易く守成は難し そうぎょうはやすくしゅせいはかたし 新たに事業を興すよりも、その事業を維持し発展させるのはさらに難しいということ。
俎上の魚 そじょうのうお 運命が、相手のなすに任せるよりほかのないことのたとえ。
損して得取れ そんしてとくとれ 一時は損をしても、先の大きな利益を得るようにせよということ。
損せぬ人に儲けなし そんせぬひとにもうけなし 損を覚悟しなければ、大儲けもできないということ。
大は小を兼ねる だいはしょうをかねる 大きいものは、小さいものの役割をはたすことができる。
得を取るより名を取れ とくをとるよりなをとれ 利益を得ることよりも、名誉を大切にせよということ。
故きを温ねて新しきを知る ふるきをたずねてあたらしきをしる 古典や伝統、先人の学問など、昔の事柄の研究を通して、新しい意味や価値を再発見すること。温故知新(おんこちしん)。
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